アリ・アスターを神格化する人あんま好きじゃないんですが、流石に「この人何食ったらこんなに嫌な作品作れるんだ」と思わざるを得ない!
だって、ミッドサマーの方が全然マシなんだもん!そっちの方がわかりやすいしポップだと思えるくらい、「ボーはおそれている」は狂ってる映画だった。
ひたすらに不条理な展開、解像度高すぎる不安障害の描写、得体の知れない不快感… あらゆる角度からの"不"の要素を3時間ずっと浴びせられる感覚。
コメディであり、スリラーでもあり、現実と虚構を行ったり来たりしたりとにかく混沌とした世界観。途中で考えることを放棄しました。よく分かんないんだもん!
物語の進み方に耐性がつき始めた瞬間、別方向からぶん殴ってくるアリ・アスターの狂気性。特に終盤エグい。口をあんぐりと開けながら観てた。
ただ一つ言えるのは、"母の愛"をアリ・アスターが解釈するとこんなにも歪なものになってしまうなんて!
3時間が一瞬で過ぎる感じでもないので、それなりの覚悟は必要かも。
面白かったけどもう一回観たいとは思いません!
やりたいこと自由にやってるって意味では「君たちはどう生きるか」に近いかも?
いや、アリ・アスターの方が何千倍も悪趣味だよ!