ホラー苦手だし今までの監督の作品の傾向は観てないなりに知ってるからおっかなびっくり行ったんだけど、大丈夫でした♡
冒頭、胎児目線の出産シーンの音のこもり方とか、現実の耳で聞いている奇妙な鳥の声が思い出のママの口パクに合うとことか、イヤーな感じの音使いこだわってんなあと感心しながら鑑賞。というかずっと苦笑いの嫌な感じで進行するんだけど、ペンが掠れて書けないマヌケさ、ママの電話にリダイヤルするとこ、風呂の天井から滴る水の正体、街の狂人さんがボーのお部屋に全員集合、庭で電話するボーに匍匐前進で近づいてくる狂犬、一定の距離でこちらを見ている狂犬、感動の人生ドラマ妄想から(俺童貞だったわ)と一気に覚めるとこ、そして終盤のあのバケモノ、間違いなくコメディでした。後味わっるいけどたくさん吹くとこあって、なんなんだこれ。ヘンなもんみた満足感でいっぱい。
自分の部屋だけが安全地帯、一歩外に出れば世界はいつ襲いかかってくるかわからない狂人だらけ、という認知のボーが見ているあの世界は、大なり小なりみんな共感するあたりじゃないのかね。(ボー認知世界じゃないリアルワールドならばなかなかの不思議の国のアリスというか世紀末救世主伝説)なのでボーたんがんばえ、と生暖かく半笑いで見守りながらの鑑賞が、残念でしたフハハハ! とひっくり返されるあのラストよ……おのれアリ・アスター……。
こまごまとした元ネタ知りたいのと、あと大島依提亜さん仕事なのでパンフは買いました。