近藤りょうや

ボーはおそれているの近藤りょうやのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

スクリーンに吸い込まれる感覚のある映画はとても好きです。

現実に起こっていることが幻覚?妄想?と混ざっているのか、それともそもそも悪夢を見せられているのか(僕は前者だと思ってます。最初のシーンで産まれ落ちてるからそう思ってます。境目はわかんないですけど笑笑)、訳が分からなくなりつつも、全く訳が分からない訳でもないくらいに伏線の回収もしてくれる、中毒性のある映画でした。観たらわかると思います。笑笑

「こうなったら嫌だな、怖いな」の連鎖がずっと続くのに、ちゃんとストーリーになってる感じなのもすごい。

なんか宮下草薙さんの漫才をめっちゃくちゃ気持ち悪くした感じ。笑笑

アンソニーホプキンス主演の「ファーザー」は、認知症疑似体験映画と言われていますが、この映画も、極度の心配症?のある方の世界を疑似体験する映画とも取れる。不謹慎だと批判する人もいるのかもですが、必ずしも心配症体験映画と言い切れるだけの描写もないので、そこは観る人の想像に任せてるのかなと。

いい塩梅に委ねてくる映画で、3時間何を観せられていたのか、という後悔なんかは全くなく、めちゃくちゃ満足感ある映画体験でした!


子供から観た母親への愛と恐怖、というテーマは節々に感じるも、そこに感情移入はしておらず、映画体験側に満足している僕は浅はかでしょうか…
こう書いてるのも、周りからなんか言われるんじゃないか、虐められるんじゃないかという、過去の経験の蓄積からくる恐れの現れなのかも。


ヘレディタリー、ミッドサマー…手をつけてないけど、観たくなってしまったじゃないか…

でもなんかやな感じするんだよなー…元気な時に観ます。はい。笑笑

僕も恐れています。😱