ばり夫

ボーはおそれているのばり夫のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.7
白昼夢を見ながら夢日記を書いているような、何とも形容し難い作品。さながら夢の断片を拾い集めては接着剤で無理やりくっつけたかの如き歪なシナリオとも言えます。

エンドロールが流れ始める頃に「はぁ?」と言った、渾身の困惑を吐露した人も少なからずいる事でしょう。現に私がそうでした。

さて、この作品を紹介するに当たって、分かりやすい「アクション」や、最後に点と点が繋がる爽快な「サスペンス」あるいは身の毛もよだつ様な「ホラー」が好きな方には、全くもってお勧めできないとだけ言っておきます。もしアナタが恋人とこの映画の視聴を考えているのなら、悪いことは言わない。他のにしなさい。

しかしながら他のレビューにもある通り、この作品に不思議な魅力があることは確かです。恐らく見る人によって考え方が多種多様、十人十色、180度変わってくる作品とも言えるでしょう。私は視聴1時間で考えることを放棄しました。しかし視聴を続けてしまった。それもまた、この映画の放つ不思議な魅力によって意識を惹きつけられていたとも言えるでしょう。

良くも悪くも印象に残る映画でした。
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