このレビューはネタバレを含みます
散々笑ったし、自分が母からもらった愛と献身の数々を思い出してしまった。
主演二人のお芝居、特にあふれる気持ちを堪えきれずに涙が流れてしまう様がとても良い。
彼の声はいい声だ!と肯定してくれるめっちゃいい声の男性、思い出してニヤニヤしちゃうくらい好きなシーン。
胸の奥ではずっとあれだけたっぷりとシャオリンを愛し尽くしていたはずなのに、「いつになったら私を喜ばせてくれるの」なんてひどい言葉をこぼさずにはいられなかったお母さんの状態を思うと苦しいね。
ただ「“母親”も一人の人間/気付けずにいる個人のまっすぐな愛の尊さ」と「亭主関白で伝統的な家族観と母親の無償の愛は美しい」のどちらも画面から伝わってくるから複雑。“海外に出すことを中共が許可してる感”の圧が不穏で仕方ない。女性の犠牲を美化して透明化するような家父長制には黙って頷きたくないよ〜…