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少年の君のkahoのネタバレレビュー・内容・結末

少年の君(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

すっごく惹き込まれた。特に逮捕されるまでのラストスパート、すべてを認めた後の面会での表情だけのお芝居合戦、凄くないですか。そして「君は世界を守れ。俺は君を守る」こんな愛の言葉があるかよ、私はもう言葉が出ません。
傷付き迷っていた若い2人の心が近づいて、生きる道が重なっていく様が、繊細に描かれているのが大好き。
いじめや家庭問題、そしてそれらが未成年にもたらす悪夢のような現実を、悲劇として消費するだけになってはいけないけれど。実際の社会問題をモチーフに、とは思ったがまさか実話とは驚いた。

終盤、刑事が上司に「優等生とチンピラ(全く異なる2人)を2人とも落とすなんて、お前も腕を上げたな」と言われるシーン、きっと刑事は彼らが正反対なんかじゃなく“同じ側”だって気付いていたんだろうな。もしかしたら刑事も…?

ラスト相変わらず隣を歩いていなかったのだけもどかしかった、あれ彼女の仕事中だけだよね?普段は隣を歩けているよね?

輩にも刑事にも男前判定されていて、どんだけ整った顔なんだってちょっと思った。
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