ザリくん

鳩の撃退法のザリくんのレビュー・感想・評価

鳩の撃退法(2021年製作の映画)
3.4
伏線回収系と見せ掛けて結構考察の余地を残す映画、珍しいタイプだと思った。

「ミステリー」カテゴリなので最後は事象・文脈まとめて合点いってスッキリ!だと思ったけど、
「劇中小説家が語るストーリーが展開されていき、どこまでが真実か分からない」というテイストなので、
ミステリー風考察エンタメなる不思議で新しい映画体験ができた。

1000ページ越えの原作を映画化したらしく、テンポはかなり良い。(Netflix字幕付で見たので登場人物名出してくれるのがありがたかった)
世界観やキャラクターがごく普通だから、2回目見返そう!とはならなかったので大人しく考察サイトを読みました…
腑に落ちない部分があったら「多分そこは小説家が決めた所なので…」と解決出来るから便利。ラストは好き。

ネタバレ注意

ストーリーの都合上、金の貸し借りが多いのだが、藤原竜也が「金貸してくれ」キャラだとカイジにしか見えない。走り方もモタモタしててカイジだし。
風間俊介が種無しNTR拍手喝采野郎になってて面白かった。
クリーンセンターが全然使われなくて泣いた。
房州おじいちゃんが遺したケースをプラスチック部分を壊さずチマチマ4桁総当りやってるの可愛かった。しかも200番目辺りに正解あるのにビールゆっくり飲んでるから酒飲みたかっただけ。
ノンフィクション小説というジャンルが編集業を脅かしている炎上に怯え過ぎな世界。
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