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ノーカントリーのkojikojiのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.8
#1246 作品賞(81/95)
2007年 監督・脚本はジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
原作はコーマック・マッカーシーの
『血と暴力の国』
第80回アカデミー賞作品賞他、4部門受賞

主人公は
・殺し屋というより異常な殺陣鬼シガー(ハビエル・バルデム)
・彼に追われる溶接工、モス(ジョシュ・ブローリン)
・二人を追う保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)
の三人。
麻薬取引でトラブルがあり、そこを通りかかったモス=ルウェリンが、200万ドルを持ち逃げする。
組織から依頼された殺し屋シガーが彼を追う。しかしシガーは行くところ行くところで殺人を犯す。まさに殺人鬼だ。
この二人を追うのが定年間近の保安官ベルだ。

途中、組織が依頼した殺し屋も登場するが、シガーに殺されてしまう。

この映画はなんと言ってもシガー役のハビエル・バルデムだろう。とにかくこれほど怖い殺し屋はかつて見たことことがない。顔、特に目、カールしている髪型、冷静沈着な声。何を考えているのかわからないが、何かをしそうで怖い。

ちょっと立ち寄って店で亭主が挨拶がわりの冗談みたいなことを言ったら、それに絡み出したシガー。観てる観客はほとんど殺されると思っただろう。それぐらいやばい状況だったが、コインの裏表を当てたことで亭主は助かる。
このシーンは本当に怖い😱言葉によるロシアンローレットをやっているような緊迫感だ。
彼の殺人はコインの裏表を当てるか外すかで決めるという独自のルールを持っているため、亭主はたすかったのだ。

レビューを書くため、この映画、久しぶりに観たが、ハビエル・ルルデムの怖さだけを覚えていた。
この顔は放送禁止ではないか?少なくとも子供には絶対観せてはいけない。トラウマになると思う。

ストーリーは至って単純、思い入れするような登場人物もいないのに、最後まで息抜く暇もないぐらいハラハラ、ドキドキの連続だった。恐るべしコーエン兄弟というところか。

2023.06.16視聴281
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