おーたむ

ノーカントリーのおーたむのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.2
有名な監督さん方の代表作の一つだということで、この度コーエン兄弟の作品を鑑賞。
うーむ、ヤバい。こわい。難しい。

なんと言っても、アントン・シガーの強烈さが、インパクト大です。
正直、この殺し屋は理解の範疇を超えてて、単に凶悪、冷徹という以上に、不気味で異常なのが怖かったです。
シガーの存在が、不穏さ混じりの緊張感を作品に与えていたように思います。
一方で、作品に込められたメッセージはもちろん、作中に起こった事実にまで暗示が使われていて、そういう点では、とても示唆的な作品だとも思いました。
察しの悪い私でも、靴の裏を気にする場面は「あっ」と思いましたし、えらく緻密な演出だと感心しました。
見るたびに新しい何かを感じることが出来る映画なんだろうなと思います。
この恐ろしい殺し屋の顔を何回も長々と見るのはこたえそうですけど。
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