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Afonya(原題)
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『Afonya(原題)』に投稿された感想・評価

湿疹

湿疹の感想・評価

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ソ連レトロな商業映画ながらダネリヤの軽妙なテンポ感、建物と人間を捉えるロングショットなどが素晴らしい、丁寧な佳作。やっぱり色彩がおしゃれだな。ずっと観てられる。
6月の朝

6月の朝の感想・評価

5.0
2022年1月30日、主役を演じたЛеонид Куравлёвが亡くなりました。彼を偲んで改めてこの作品を観ました。ソ連映画で大好きな作品のひとつです。疲れた時など無性に観たくなります。
初対面で意気投合して飲んだくれるシーン、ディスコのエピソード、向かいのベランダの筋トレおじさん、アフォーニャを誘いにくるダメ友達、アフォーニャが傷心の中踊る謎の気の抜けたような音楽、すべて好きですが中でもアフォーニャの元に転がり込んでくるЕвгений Леонов 演じるコーリャがバスタブで寝てるシーンがたまらなく好きであのシーンだけ観たくなる。しかし、この最高な作品が日本語字幕版提供されてないのは心から残念。DVDはマニアにしか売れないかもだけどサブスク時代に出てくるといいのにな。
今となってはクリシェ化してしまったロシア人のステレオタイプ──すなわち、男性は酒と煙草に溺れ、まともに仕事をせず(職場ではいつも、冷静で厳格な女性管理職に嫌味を言われがちであることも欠かせない)、借金は返さずテキトーに生きている。しかし一瞥すると愚鈍に見える者は、その実は聡明で哲学的信念を矜じ、時としてエリートをも沈黙させる。他方、女性は知的で魅力的であっても何故かダメな男と一緒になり、皆がダンスと音楽に明け暮れるなか、一方で集団に巧く溶け込めない者は心優しく男を出迎える。都会の《モスクヴィチ》たちは長閑な田園での田舎暮らしに憧れ、その逆もまた然り──が、顕著かつ端的に描かれた優良なコメディである。

さて、原題《Афоня》は、主人公である Afanasy Borshchov の名前の指小形であり(なぜソ連の映画はこうも捻りの無いタイトルのものが多いのだろう?)、典型的な《ダメなロシア人男性》が仕事と恋に巻き起こる──そのほとんどが自業自得といえる因果だが──トラブルを時には乗り切り、時には酒と煙草で忘れようとする、そんな感じのラブ・コメディである本作。上述のとおり「THE・ソ連の人びと」を絵に描いたようなソ連映画入門的な雰囲気を醸しており、’75年の公開時には当時のソ連人口の実に2人に1人は見た計算となるチケットの売り上げを記録した大ヒット作である。

特筆すべきは、登場する女優たちのバラエティとそのアトラクティブさにある。冒頭、自分よりも飲み友達──それも当日知り合ったばかりだ──を優先する主人公にいい加減嫌気が差して出て行ってしまうガールフレンド役を演じる Нина Русланова / Nina Ruslanova の壮麗な佇まいでの咥え煙草に早速圧倒される。主人公を堂々たる立ち振る舞いで叱責する女性管理職を演じる Валентина Талызина / Valentina Talyzina は、実際にソ連共産党員であることもあってか充分な貫禄である。他にも、主人公が一方的に恋い焦がれる同じアパートに住む美女(Нина Ма́слова / Nina Maslova)であるとか、逆に主人公に憧れを抱く少女(Евгения Симонова / Yevgeniya Simonova)、ダンスパーティでのひとときの相手(Татьяна Распутина / Tatiana Rasputina──彼女のボディは必見である)など、モス・フィルム全盛期の女優たちの若かりし頃を懐古的に逆輸入できる。

演出もなかなか冴えており、特に少女カーチャが主人公と遂に一晩を過ごし、そして「女になった」ことを示す翌朝の描写は琴線に触れ、げに印象的であった。(なお、エフゲニー・レオーノフの怪演もストーリィの要であり、忘れてはならない重要なポイントなのだが、モス・フィルムの映画を観すぎてしまった私には当たり前のこととなり感想が無くなってしまったので、言及を控える──分かる人に向けて言うならば、《いつも通りの彼》だ──。)

前述のとおり「(大衆映画としての)ソ連映画入門」に最適であり、エイゼンシュテインやタルコフスキーといった《スノッブな》映画ではないので、本国の大衆映画に触れてみたいという鑑賞者にも勧めたい。