2022/4/18
なんのためにやってきたんだろうね
作ってきたもの全部ゴミになったけど
コロナ禍の2020年
例外はなく、いつかの通う美大でも卒業制作展が中止になる
持って帰れるだけマシだよと友達の平井が言うように
泣きながら自分たちの作品を壊すしかない生徒も大勢いる
学校にも行けないし、家にいても何もやる気が起きず、お昼過ぎまで寝てしまう
遊ぶこともできずに暇だね〜とビデオ通話している光景が自分自身と重なる
コロナ禍で仕事を失ったり、仕事だけではなく誰しも家庭や学校生活でも多かれ少なかれ変化があった年
少しのことですれ違い、さらに落ち込んでしまったとき、救ってくれたのは自分の絵をかっこいいねと言ってくれた人
過保護な母、ちょっとズレてるけど憎めない父、しっかり者の妹
リボンのようにたくさんの色や形があって絡まって
いろんな人がいるけど、その関わりの中で生きてる
ゴミじゃない。
いつかの作った作品も、平井の作品も。
みんなみんな精いっぱい生きててやってきたことは全部無駄じゃない。
どうしようもなく辛い気持ちとそれでも前に進んでいくしかないって力強さを感じた