お互いに思い合っているのに言葉にするのは気恥ずかしくて、もう会えなくなるなんて思っていなかったあの日
分かれ道はとてつもなく長くて気づけば12年
ふと、どうしているだろうかとfacebookで検索したことがきっかけになったり
接続の安定しないskypeにいらいらしながらも
久しぶりなのにいくらでも話せてしまうこと
そんなこともあったなあと思いを馳せながら
離れていた時間と距離がうそみたいに近づいていくことになにか繋がりを感じる気がする
イニョンは日本でいうところの「縁」のこと
出会う人や物は偶然ではなくて
もしかしたら前世からの繋がりがあるのかもしれない
そんなふうに思えたら素敵だよね
今までにこの人とはもう会わないんだろうなと思う瞬間が何度かありつつも、ひょんなことから数年後に再会することがあって。
これこそがイニョンなのかも、と思ったりした
さらに12年後にようやく再会するふたりは
空白の時間なんてうそみたいにあの頃のまま。
変わらないように見えるのに
ナヨンからノラへと名前が変わり、母国から抜け出て大きな世界で挑戦する姿へと変わっていたり
気恥ずかしそうにしながらもにこにこ笑うヘソンはそのままだったり。
バーのシーンではじめは通訳していたのに
途中から母国語で盛り上がり始める
ふたりの言葉はよくわからなくて
近くにいるのに蚊帳の外で
その瞬間のアーサーの疎外感が居た堪れなくてつらかった
そんな思いをしてもなお、ノラの涙を受け止めてくれる存在。優しさが大きすぎて…
お互いいい大人になってしまったから肝心なことは口に出せないのがまた、良いのか悪いのか
今は何の賞を獲りたい？
ちゃんと思い描いた自分になれている？誰かの人生を生きていない？と問い続けてくれるようなヘソンの言葉
みんながそれぞれにしあわせであってほしい
