みやっち

天使と悪魔のみやっちのレビュー・感想・評価

天使と悪魔(2009年製作の映画)
4.5
素晴らしい!
原作の緻密さもあるだろうけど、そこに
緊張感のあるサスペンス要素が合わさり
重厚な仕上げになっている。

4人の枢機卿が1時間毎に惨殺されると
いう筋書きは作品自体のテンションを
引き締め緊張感を生み出す要因の一つ
となっている。
ゆえに展開が早く謎解きも次から次と
視聴者を引き込んでいく。
また聖域バチカンの内部描写と数々の
教会や歴史的遺産の圧倒的な重厚感が
グイグイと没入感を感じさせる。
こういうプロットは日本でも当てはま
りそうだけどなぁ。

例えば寺院や古墳をめぐって聖徳太子
の秘密に迫るとかありそうなんだけど
誰か書いてるかな?(笑)
遺物からお話しが広がるって言う脚本
は多いけど日本の故事や伝承モノって
だいたいホラーにしか使われないんだ
よな。日本じゃ国生みの神話とかも
学校で教えないせいでこうした発想が
できにくいし、理解できる下地もない。
実に勿体ないと思うのだが。
歴史ロマンってすごく夢があるのに
脚本にできる作家がいないってことか。

ラングドン教授の活躍も原作あっての
話なのだが本当に見応えあるんだよなぁ。

日本でも例えば卑弥呼やアマテラス様の
系譜とか想像してその子孫や血脈の物語
なんてすごく面白そうなんだけど誰か
描かないですか?アニメでもいいわ。
すんごく昔に少年誌で「命(ミコト)」
って作品あってすごく面白かった記憶ある
んだけど誰の作品か忘れてしまった(笑)
手塚先生だったかなぁ?
みやっち

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