耳に障害がある両親と兄と暮らすルビー。エミリアジョーンズ。
漁をして暮らしているが、それには唯一の健聴者ルビーの手伝いが欠かせない。
そんな中、歌うことに幸せを見出すルビー。才能にもめぐまれ、その道をすすむレールが示される。
初めて自分の意思を両親に示すが、両親には彼女の手伝いは欠かせないものであり、彼女の歌を聞くことも才能を信じることもできない。
役者さんは本当に障害のある方をみつけてきたらしい。
彼らの手話は字幕以上に、みごとに伝わってくる。
そして聞こえないってこういうことなんだという演出がたびたび出てくる。
家族に縛られているという思いが、いつしか自分が家族から守りたいという思いになったとき、家族の思いも、そしてなにより生活が動いていく。
妹に好きなことをさせてあげたい軽いノリのお兄ちゃん。
なんとか歌を聞こうとするお父ちゃん。
楽しくも家族愛にあふれた作品だった。
娘として、親として、両方の立場から感動した。
もう少し歌を聞きたかったなあという思いはエンディングに。
それでもまだサントラ聴きたい。
