YU

コーダ あいのうたのYUのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.1
家族の中で⼀⼈だけ“健聴者”であるルビー
漁師一家の生活はルビーの通訳にかかってしまっていて、けれど「歌う」という夢ができ、合唱クラブと家族の生活の両立に悩む

兄はルビーには夢を叶えさせてやりたい。けれど助けてもらわなければやっていけない申し訳なさ、不甲斐なさを抱えていたり、家族それぞれの葛藤と優しさがとてもうまく描かれていた

そしてV先生が素晴らしい!
「君はまだ17年しか生きていないんだよ」
大人にならざるを得なかったルビーに、まだ子どもでいていい、学ぶ機会も可能性も潰すことはないと教えてくれる

コンサートのシーンは映画館で観ることができてよかった!
観客の笑顔、拍手を見て娘のやりたいことに何か感じる家族
鳥肌が立つすごい演出!

星空の下、荷台でルビーの喉に手を当てて振動を感じ歌を聴くシーン。「俺のために歌ってくれないか」に涙腺爆発

オーディションで歌う「Both Sides Now」。
「子ども」であること、「大人」であること。
「音のある世界」、「音のない世界」
映画の世界観にピッタリで、ルビーが⼿話とともに伝える歌唱に胸打たれた。

そして最後の「GO」唯一のセリフで嗚咽

それぞれの道を歩き始めることで、さらに⼼の絆を強くする家族の姿に感動!
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