西田千夏

コーダ あいのうたの西田千夏のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
5.0
【2022-90本目】
※ネタバレ含んでいます。


あまりにも泣きすぎてもう一生、見れん。笑
次見たらもっと号泣してしまいそうだ。笑

観客をいちいち観察しているわけではないけど、観客の9割が鼻をすすっていたり、中には「明らかに泣いてるな」という様子が分かるような声を出してる方も居たので、すごく感涙に包まれたスクリーンでした。

正直、泣き過ぎて顔が酷かったから映画館からは出たくなかったよね。笑


何をそんなに泣くことがあるのかって、
家族でRubyしか耳も聞こえて声も出せる人が居ない中で、自分の決断が出来、しっかりと家族も応援してくれているところや手話でしかRubyと向き合わなかった家族が大学の合格を一緒に喜んだこと、実家から大学へ向けて巣立つ時に唯一、父親が「行け」と声を出したこと、父親がRubyの歌や声を感じようと喉を触ったこと、ただリズムに乗せて歌うのではなく、歌詞や言葉を届けるということ。

全ての生活や選択において家族中心に行動しなければならないRuby。

歌声を聴くことが出来ないため、歌が好きだということを初めて知ることになる。

耳が聞こえないということと家族で漁業をやっているということだけあって金銭的にも厳しい状況。だから雇おうにも通訳者も雇えない…。そう思うと手話が出来るという人は本当にたくましいと感じます。


学校の先生たちにRubyの日常をマジで説明したい!そりゃだって、朝3時から漁業の手伝いをして、歌の練習もしてたら授業中だって寝ますやん。


漁業の近くって割と猫が沢山いるイメージだったから猫居ない漁業に違和感を感じた。


自分は知らない楽曲ばかりだったけど、
そんな中でもRubyと合唱部たちが歌を素敵に盛り上げてくれる!


確かにHarry Potterの少年は、そんな面影があった。笑

映画館だからこそ歌だけでなく波の音や
ビートを刻むドシドシくる振動、
Rubyの家族たちの聴こえない側から見た世界、
ホールで歌うことで響く曲の反響などがしっかりと耳に届き、伝わった。


Rubyと同じ立場という人は本当に数少ないのかもしれないけど、でもRubyの気持ちにどこか共感してしまったりRubyになったつもりで鑑賞する自分がいました。



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