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コーダ あいのうたのtackyのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.3
オリジナルを先に観てからの鑑賞だったからか、個人的にはオリジナルのほうが良かったと思った。
こちらの方は、ヤングケアラーの問題をより深く掘り下げていて、障害者に対して皆が優しくは無いし、仕事の大変さ、お金がかかる生活、差別や偏見などを細かく描いていて、より考えさせる物語になっていた。

クライマックスまでの盛り上げ方が上手く、流石にその辺はアメリカ映画だと思ったが、それぞれの登場人物などの描き方は、オリジナルに軍配が上がると思う。

一部を除いて、出てくる人達がとても良いので、クライマックスの感動を呼ぶのだろう。
私も娘には自分の信じた道を進んで欲しいので、この父親の気持ちが痛いほどわかる。
親子や兄弟は、深い絆で支え合って生きていくべきだが、同時にそこに依存するのでは無く、一人一人相手を尊重して、個々が自分の信じた道に頑張って行く事が大切だと、改めて思った。

オリジナルを知っていても、この作品でも感動した。
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