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コーダ あいのうたのgiriのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.0
父、母、兄がろう者の家庭で、通訳の役割を担う健常者のルビー。歌うことが好きで教師にも音大を勧められるが、家業(漁師)にはルビーが欠かせない。ルビーに頼りきりな両親、一人前になりきれない苛立ちを抱えた兄、家族をバカにするクラスメイト……。ルビーは朝3時に起きて漁を手伝い、学校に通い、歌のレッスンまで始めたが、全てをこなしていくことはとても不可能。人生の岐路に立った彼女の選択は?

ヤングケアラーの苦悩がひしひしと伝わってくる。両親が自分勝手にも見えるけれど、発表会のワンピースを買ってみたり、「昔から大人だった」という発言だったり、わかってはいるけれど頼らざるを得ない背景もわかる。

最後のオーディションの歌が沁みた。先生がサッパリした良い人でよかった!
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