ほぼ宇宙船内のみで進行する4人の物語。
舞台演劇的な作品なので、演出や演技が見所になる。
4人の舞台劇というと、『おとなのけんか』,『摩天楼を夢見て』,『アルプススタンドのはしの方』などと比べてしまう。
すると、今作の感情的起伏の少なさは物足りない。
宇宙に漂う密室なので、‘’一歩外は死地‘’という一定した緊張感が常にあるのは確かだが、演出も同じく一定の幅を超えてこない‘’静か‘’なものになっている。そうして丁寧に描くからこそ、「自分ならどうするか」と考えさせる側面があるのも確かだが、配信映画で多くの人が自宅のテレビやタブレットで見る事を考えると、会っていなかったのではないか。
因みに、原作は舞台でなく『冷たい方程式』という1954年のSF小説。トワイライト・ゾーンのエピソードや、過去に2度テレビムービーにもなっている。
劇中の火星にいくシステムは、火星サイクラーという実際に提唱させた理論。
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