魚さかな

コットンテールの魚さかなのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
3.9
 リリー・フランキーが木村多江の遺言で、息子の錦戸亮一家とイギリスの湖に散骨する旅。回想にて認知症介護と若かりし頃の出会いを振り返る。94分。
 回想シーンへの移行する前後が、上質の洋画の心地よさを感じる。寿司屋のカウンターで乾杯からの、初めての出会いを回想。工藤孝生がリリー・フランキーにそっくりで素晴らしい。恒松祐里も木村多江の発声にかなり近づけている。
 同居して介護していたリリー・フランキーは妻の死で正常な判断力を失うが、別の家で暮らす錦戸亮とは温度差があった。散骨は一人ではなく家族で行うべきというイギリス人男性の助言で、息子にありがとうを言えた。残された家族の行き違いを、互いに思いやることの大切さが感じられた。
 題名はイギリス湖水地方に住む野うさぎの品種名。イギリスロケ。元英語教師という設定なので日本語字幕の英語セリフ多め。エンドロールも全て英語。2024年9本目
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