魚さかな

WILLの魚さかなのレビュー・感想・評価

WILL(2024年製作の映画)
4.3
2024年4本目
 見応えある140分、2021年秋から2023年夏までのドキュメンタリー。
 猟銃で野生のシカを打ち、目を開けたまま倒れ、ナイフで腹を切り裂き内臓を取り出してゆくシーンが多数。なかなか正視できない。
 農作物を守る為に害獣駆除をする猟友会の仲間らと、調理して食べる。保育園児との交流が良かった。
 中盤から、本多劇場での舞台「悪魔と永遠」の公演ダイジェスト。京都で映画「福田村事件」で船頭役のメイキング。
 終盤は、週刊文春報道により所属事務所から独立した経緯。子供たちへの遺書のつもりでドキュメンタリーの撮影を依頼した。群馬県みなかみ町の人々と交流し、移住して家を建てる。悪気ない知人にSNSで住所をバラされたり、仲間の知人が飲み会に来て写真撮影を求めたり、田舎暮らしの人間関係も気苦労。週刊女性の記者も仲良くなったり。
 この映画は、あくまで私生活の一部分の切り取りに過ぎないが、作り物ではない生活が感じられた。傷だらけの愛車プリウスが印象的。
 高度意識障害の男性との対話、主題歌の日本武道館公演、などを削ぎ落としても。
魚さかな

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