闘病の末に亡くなった最愛の妻
埋めようのない喪失を抱えた夫は
妻亡き後に、自身の遺灰をイギリスのウィンダミア湖に
撒くことを希望していたことを知る。
疎遠になった息子家族と、妻の遺言を叶える旅の話
なんだか、ここのところ遺灰が出てくる話が多いな…
意図的に、肝心なところをはっきりさせない展開です。
そのため、ふんわりとしたイメージでしたが、
まぁ、簡単に白黒つくことばかりじゃないですしね。
喪失の真っただ中にある夫さんは、途中から迷子になって
しまうのですが、そのイギリスの田舎町がなんともいい風景で
ちょっとだけ旅にお供したような気分にもなれる作品です。
(どうやら、ロンドンなど都心でも撮影をしていたようなのですが
ばっさりカットされてしまったみたいです。)
迷子道中に出会った人、景色、時間
今、これを書きながら、実は奥さまからの
最後のプレゼントであり、2人旅だったのかもしれない。
(実際、遺灰を携えていたわけだし)
…なんて思うのでありました。
ちょっと眠くなるところは要注意です。
■おまけの話
リリー・フランキーさんのトークショーの回で鑑賞したのですが、
なんだろう、色気が凄くてだな…
物腰の柔らかさとか、適当な感じまで全部味方につけて
もう羨ましいったらありゃしない。