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パスト ライブス/再会のmmmのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

そもそも恋愛映画は、あまり興味がないのですが、
色々なところで評価がよいのと
違う作品が見たかったけど時間が合わず
スマパス1100円に釣られて観てきました。

…やってしまった。
泥沼とかにはならないことは
想像してたけど、あまりに無垢で
(無垢って時に怖い)
ありのままの作品でした。

ここから先は情緒を欠いた人間主観の
感想になりますので
くれぐれもご注意ください。

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ソウルに暮らす12歳のノラとへソン
お互い淡い恋心を抱いていたが、
ノラが海外に移住する
ことになり離れ離れに。

24歳の時にオンライン上で再開するも、
お互い自分の時間を尊重した結果すれ違い
さらに12年
36歳になったノラはこの間に知り合った
アーサーと結婚し既婚者に。
へソンは、そのことを知りつつも
ノラに会うためにN.Y.を訪ねる。
24年の時を経て再会した2人の行方は…

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きっと、多分、おそらく…
2人は(届かないことも含め)
まだ惹かれ合っていたのかな。

へソンも、気持ちに区切りを
つけられたらと思って会いにきたのでしょうか。

うん、気持ちは分からなくない。

ないのだが…

(他人の恋愛にあれこれ書いてごめんね
と前置きした上で)

へソン、もうそれは自傷行為…
ノラ、アーサーの気持ちを考えなかったの…
アーサー、頑張れ!!!

多分、ノラが結婚していなかったら
こんなモヤらなかったと思うのですが、
なんか彼女は守られてる状態というのも
複雑な感じで…
(だから、なんだかちょっと優位に見えてしまう)
「わたし達、出会うのが早すぎたのね」的な
タラレバに終始しており、一緒になれない運命に
酔いしれているだけにしか見えず
「はぁ~~~~~~????」と
心の中で何度も叫んでしまいました。

これ、お互い気持ちがあるから
成り立つことであって、
浮気でも不倫でもないけど
ノラを思うアーサーからしたら、
ある種、一番質の悪い再会じゃないかと。

結果を言ってしまうと、
2人はそれぞれの道を
歩むことになるわけだけど、
へソンが別れ際に「来世で…」
みたいなことを言うのも、
その言葉にノラが(もう会うことはないのを実感し)
喪失感に打ちひしがれるのも、
なんかもう見てられない…って感じでした。

いや、どうしてもというなら
アーサーと別れれば
一緒になれる道はあるけど、
それはあえて選ばないわけだよね。
もし選んだら、2人はうまく
やっていけたのかなぁ。

へソン風にいうなら、僕たち
「結婚してたかな」
「子供はいたかな」
「時には喧嘩とかしたかな」
「もし、アーサーと出会ったらどうする?」
(以下省略)
後、2人の気持ちを察して
不安になってるアーサーが今後
ノラとうまくやっていけるのかなとか
婚前契約とかしてたら、
内容によっては既に揉めない??とか
超絶現実的な”タラレバ”しか思いうかなばず、
「マディソン郡の橋」を観た時と
同じような気持ちになってしまいました。

思い出、綺麗すぎて怖い…

一応チラシの裏みたいなことを書くと、
別れた彼が忘れられないみたいな経験はあるし、
別れた後に会ったこともあるけど、
なかなか精神的な痛手だったので、
過去になりきってしまうと
魔法から覚めるというか
呪いが解けるというか…(あぁ、例えが…)

こういう時期のことも美しいと思えないし
美化することへの不毛さを感じてしまうので、
清らかな気持ちで観られる人は凄いなぁと思いました。
あれ?私、悪魔と魂の取引とかしちゃったのかな。。

いいところをあげるなら、ノラは作家なのだけど
韓国人だと賞レースにのれないとか、
(そのことが目的の移住だったかは分からない)
そもそも、ノラは移住のためにミドルネームだったり、
アーサーと結婚することでグリーンカードを
取得できたことをアーサーがさらりと言ってたり、
アジア圏の人間が海外に出ていくことについては
思うところが多かったです。

へソンが気持ちに区切りをつけられることを
祈るばかり…

いやぁ、思わぬタイミングで
恋愛観が試されるというか、
心が死んでいることを
改めて突きつけられてしまいました。
映像は綺麗かもしれないけど、
これは正直、共感できるかどうかで
好き嫌いの別れそうな作品ですね…


◼️独り言
何日か経ったけど、
アーサーの気持ちを
聞いてみたい。。
mmm

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