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シン・仮面ライダーのayellowbirdのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.1
1971年放送開始の特撮テレビドラマ“仮面ライダー”を、庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化!
主人公・本郷猛/仮面ライダー役に池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子役に浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号役に柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。

庵野色が強すぎて、オールドファンには没入できない作品! まず、1号。気が優しすぎて(元は人だった)人を殺すのがイヤ?! 藤岡弘、扮する本郷猛はそんなことはグッと飲み込んで、悪の秘密結社ショッカーの怪人と闘ったのではないか? まるで、本郷猛に碇シンジが乗り移ったのかと思った。次に、緑川ルリ子。ショッカー打倒に闘志を燃やす戦闘系女子かと思いきや、途中からキャラがボケて、ツンデレ女子に。性格はアスカ・ラングレイ、中身は綾波レイという摩可不思議な存在だった。最後に、1号と2号の戦闘シーン。VFXを駆使して画像処理しているのだが、アントマン&スワブを思わせるような豆粒キャラの闘いなので、迫力に乏しく、極めてcheap。
昨年公開のシン・ウルトラマンは、往年のウルトラ作品へのリスペクトが感じられたが、本作は旧作とは全く異なる庵野オリジナルで、ヒーロー物というより、むしろ人間ドラマ。エンドロールで流れる子門真人の“レッツゴー!! ライダーキック” だけが、子どもたちのヒーロー、仮面ライダーを偲ばせるものだった。
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