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ぼくの歌が聴こえたらのガリのレビュー・感想・評価

ぼくの歌が聴こえたら(2020年製作の映画)
3.8

ちょっと
既存の映画の観方というものを改めなければならないと衝撃を受けました。

新しいですね!!久しぶりにこんなに独自の感覚を映画から感じ取りました。

時代の流れで上から下へと転落した音楽プロデューサーと、
人前で歌を歌うことができない青年とが
韓国を巡回しながらお互いに自分の中にある人生のわだかまりを溶かしていくロードムービーというド定番。

そして少年であってほしい青年は韓国ポップアイドルの方。

冒頭からビックリするくらいの超有名曲のカバー曲から作中たくさんの有名な曲のカバーオンパレード。

各土地の地味な名物料理をさらっとみせてくれる。いや、どこでも食えるだろそれ。

知らない方ばかりで、1人ドラマで見たことあるかな?くらいなチラッと脇役さんで、とにかく最初から感じた事は
随所随所はいいんだけど、展開の繋ぎ方がビックリするくらい下手。

主演の男性も、そんな好みな訳でもなく、ビックリするくらい歌が上手い訳でもなく、演技できない人連れてきたなぁ。。ちょっとヒドイな位の印象。

このド定番な茶番を最後までどう観ればいいのか、、

もうちゃぶ台ひっくり返して帰ろうかとも思ったのですよ。

でも、そりゃそうなんですけど
卑屈そうに歌う青年が少しずつ心が開けていくと映画の雰囲気も全然変わって。

そんな無理やりでいいのかって展開がむしろ私の心は青年へのエールになっている。

ちょっとずつイキイキとしだした彼を見ているとこちらまで後ろ髪を引かれだして

ラストーーーーーーー!!!!!

おい!ド定番てこんな事できるキャパがあったんか!!!

冒頭からなんですが、最後まで3回くらい本気で声出ました。
エンドロール終わるまで新しさに触れた心が嬉しさを感じてやがらぁ。


ねぇ、知ってました??
映画って演技力って必要ないのかもしれないって。
ストーリー上これは必要だろ!とか
ここはこう導入すべきだろ!とか
そこは流していんか?とか
そんなん映画に必要なかったかもしれないって知ってましたか???

そうなんですよね、そうなるってわかってるんですもん。
演技とか演出とか展開とかそんなんさ、だってダメな子がダメじゃなくなる。
そうなんだよな!!私何を求めていたんだ、、

劇場にファンの方らしきお姉様が4名かな?ファンの方は是非観た方が良いですよ!

私、是枝監督が絶賛してて、
オイオイ💦って思って観たのですが
もしかしたらコアな映画ファンの方はやばいかもしれないですよ🥹

韓国映画ってすげええええ!!!✨

なんかね、主演の方はどちらかというとグクさんっぽくて
私はパク・ボゴムさんやジミンさんみたくシジミみたいな悲しげな目の方が良いと思ってたのですが、
いや今もそお。。

劇場で観て良かったと思ってる自分にビックリしてるんですけど!!ナニコレ

監督さん狙ってやったんかな?
作中でハードル自ら下げきっての爆上がりなやり方。ずるいって!

映画の新しいつりかた。
観方。なのかもしれない。

フィルマークス!!!監督情報ないやないか!!!!

久々のダークホース襲来。

万人の方にはおすすめしません😅
家で観たらどうなるかも想定できません。本当に劇場で観る人の心を掴む様につくられている。
ガリ

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