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そして、バトンは渡されたのDumboのレビュー・感想・評価

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
4.8
【お休みをいただきました その2】

好きな作家の本は、全部読みたいと思ってしまう方です。

今はこの作品の原作小説を書いた瀬尾まいこさんがマイブームで、瀬尾さんの本ばかり読んでいます。

瀬尾さんの小説には頭痛持ちの主人公がよく出てくること、人見知りな性格の人が多いことなどから、親近感を持ちました。
(おそらく、瀬尾さん自身も人見知り)

瀬尾さんの本はまだ読んでいない本もたくさんあるけれど、この『そして、バトンは渡された』は少し前に読んでいたので、
ストーリーも知ってるから、もう映画は観なくていいかな…と思っていましたが…

『何食べ』を久しぶりの劇場鑑賞で観て満足したはずなのに、
この日は介護中の母はお泊まりで施設に預かっていただいていたので、勢いで同じ日に続けて観ました。



一人の女の子が大人の女性に成長するまでの長い時間を、
どうやって映画にするのかな…
そんな心配をよそに、
原作小説をうまく凝縮して2時間にまとめた、素晴らしい作品になっていました。

おそらく、原作を読んでいない人でも、
わかりやすい脚本なのではないでしょうか。

原作を読んだ時から私は森宮さんのファンですが、
田中圭の森宮さんは完璧な森宮さんでした。

そして梨花さんも、
石原さとみの梨花さんは、私が思い描いていたままの美しくて奔放な(に見える)
完璧な梨花さんでした。

優子ちゃんは…
永野芽郁ちゃんはちょっと美人すぎで
細すぎかな…
優子ちゃんは私の中では、もっと普通の女の子っていうイメージだったから。

そしてみーたん…
ん⁈みーたんて誰⁇
こんな子、原作には出てこなかったよ…
映画だけの登場人物?
と思ったら……
そうか!そういう事か‼


『旅立ちの日に』を聴くと、
反射的に涙が出ます。
息子の卒業式でも歌ってたな…とか思い出して。
でも、
この歌以外で泣くことは無いだろう…

そう思っていたのに、
なぜかラストで号泣レベルで泣いていました。
泣きすぎて頭が痛くなりました笑


梨花さんの愛が深くて素晴らしすぎて…
そこから涙が止まらなくなりました。
本で読んだ時は泣かなかったのに。

本当の親子愛って、こういうもの。
実の親に虐待される子もいれば、
本当の子どもじゃなくても愛されて育つ子もいる。
人にどう思われようと、
世間的にどう見られようと、
そんなの関係ない。
自分が思う子どもへの愛情をただ注いでいくだけ。

『そして、バトンは渡された』という小説は、私の“ベスト・オブ瀬尾まいこ”ではなかったのに、
映画によってこの小説がベスト級に好きになりました。


『何食べ』に続いて今作も、
森宮さんの作る美味しそうなお料理がいっぱい!

恋人や夫婦じゃなくても、
大切な誰かのために料理を作ることは
かけがえのない愛情表現だと思う。

食べることは生きることだから。





余談です…
カップルシートのカップルが予告編からうるさくて😓さすがに本編の間は黙ってたけど、エンドロールが始まったらまたしゃべり始めて…
せっかくのエンドロールの素敵な曲に集中出来なかった😭
エンドロール観ないなら外出てからしゃべってよ〜〜
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