はれぱん

そして、バトンは渡されたのはれぱんのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

何度も転機があるんだけど、いい意味でも悪い意味でもハラハラはしないほっこり映画。
出てくる人がみんないい人でした。

号泣必須と言われていたけど、映画の予告で永野芽郁ちゃんが「お母さんが2人、お父さんが3人いる!」みたいなこと言ってるシーンを見ていたから、みぃたんと優子ちゃんが同一人物ということの予想が早々についてしまった。。だから伏線回収の所ではあんま驚かなかったけど、お母さんに会いたいってなったタイミングで亡くなったこと、卒業式のピアノ見に来ていたことはびっくり。梨花さんが次々結婚していたことも理由があって、自分では産めない子供のためを1番に考えてたっていうのも、予想できず驚いた。最初に梨花さん高額の生命保険入ってって言ってたし、そのあとみぃたん出張から帰ってこないーってぐずってたから、大森さん殺されて次の旦那さんにいっちゃうのかと思った笑
ピアノを見に来ていたところと結婚式のシーンでは号泣ではないけど人のあたたかみと互いを想う気持ちにジーンときてなんだかんだほろり。「旅立ちの日に」は自分の卒業式でも泣いてしまったくらいに、勝手に涙が出てくるソング。

みぃみぃ泣いているからみぃたんとナレ説明あったけど、水戸の「みぃ」でもあったのかな?違う人と思わせるためか、ずっと一人称もみぃたんで優子って名前が出てこないのはちょっと不自然だったような…『イニシエーションラブ』みたいにもっと別話ってだまされたら楽しめたなあ。でもピアノや笑顔のことなどみぃたんと優子ちゃんの話がちょこちょこリンクする所は好きだった。

出演者はみんな顔がいいし演技もよい。特に梨花役の石原さとみさん、やはり美しすぎるな〜!おしゃれ好きという役柄でファッションもコロコロ変わって目の保養。特に、水戸さん時代や2人で暮らしてた頃はこんなおしゃれでチャーミングな母いる?!というくらいお人形さんみたいでかわいかった。部屋もレトロかわいくておしゃれ。車椅子になっても、髪が抜けちゃってたのかな?被ってた帽子も相まってスタイリッシュで素敵。
優子役の永野芽郁ちゃんもかわいい。服もだけどいろんなヘアが似合うね。そしていろんな親のいい所が詰まったすごく心優しい子なのが伝わるし、終盤の涙も綺麗。
水上くん(当時岡田健史くん)もかっこいい〜。天才ピアニストの卵で反抗しちゃう役、似合うね。
子役の稲垣来泉ちゃんも表情がコロコロ変わってかわいい!最初梨花さんにカラフルな服色々着せてもらってる時すんごくかわいい!あと泉ヶ原家でのお上品ファッションも似合ってた。
父3人の大森さん、市村さん、田中圭さんも夢と愛、お金、頭脳と親子の生活、みんな違った形でそれぞれ娘を思って支えていて、優しくて素敵だった。特に田中圭さん演じる森宮さんは血が繋がっていなくてもこんなに尽くしてくれて、優子ちゃんのこと1番に考えていて、だから結婚最初許さないのも信頼できた。一緒にお酒飲む夢が叶ってじーんときた。

この映画、出てくるご飯が全部美味しそう。あとピアノの挿入歌もいい曲が多い。英雄ボロネーズ好きなので聴けて嬉しい!部屋の小物とか、プレゼントがイッタラとか、細部へのセンスが◎

「女の子は笑うと3割り増しでかわいくなるの。」「笑うといろんなラッキーが転がり込むのよ。」
ママの言葉通り、辛くても無理して笑ってた優子ちゃんだけど、最後心からの笑顔が出てよかった。血のつながりとか置いておいて、周りに素敵な人がいて笑顔でいれたらいちばんだね!