原作小説があることは知っていましたが、ほぼ前情報なしで鑑賞。
後半はずっと泣きながら見てしまいました。
あまり現実的でない物語に入り込めない方もいるかもしれませんが、映画だからこそ「美しくまとまった話」が観たいと最近は思っています。行き過ぎるご都合主義はもちろん引いてしまいますが。（本作品も人によってはもちろんそう映るでしょう）
まず梨花の男性を落とす力がすごいです。容姿の美しさもあると思いますが、いわゆる「魔性の女」ってそれだけじゃないんですよね。柚木麻子さんの小説「BUTTER」は、若くも美しくもない女性が結婚詐欺を重ねるお話でしたし。
娘が道を外さずに育ったのは、都度父親達がしっかり見てくれたからだと思うのですが、そこには経済力も大いにあります。いくら愛情があってもお金がなかったらあの結末は迎えられなかったでしょうから。
もう一つ現実的なことを言うと「子連れ再婚」は、子どもが再婚相手から虐待を受けるケースもありますよね。付き合っている段階でそれを見抜くことは難しいと思うので、もし自分だったら子どもが成人するまで再婚は考えないですね。
こういった現実的な問題をクリアし2回も子連れ再婚がうまくいくことは、きっと奇跡に近い。でも冒頭でも述べたように、映画や小説の中の「お話」なので、そんな奇跡の物語を見て涙するのもありだと思うのです。ファンタジー作品を見る感覚に近いですね。
ともかく石原さとみは美しいし（衣装が最高❤）、永野芽郁はかわいいし、岡田健史（水上恒司）はかっこよかったので良し！
