ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言の作品情報・感想・評価

「ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

「神様しかわからない」
「神には聞けないからあなたに聞いている」
というやりとりが出てくるわけですが
集団にも意志や人格が発生するとすれば、
それは1人の独裁者の意思や人格とはまた別物だろうと思う。
社長だって自分の思うように会社を動かせない、というのはよくある話で
であれば、やはり「神にでも聞いてくれ」と言いたくなる気持ちもわかる。
結局1人1人に聞いていくしかないけれど
1人1人に聞いてもなんだかよくわからないという不毛なループ。
ヒットラーって言う悪い奴がいてね、、
で納得できれば楽でいいんですけど、
そうはいかないよなぁ、っていう、、、
ここまで読み返しても
なんだかモヤモヤしたものが残ってるなぁ。
furip

furipの感想・評価

3.8
第二次世界大戦時、実際にその時代を生きて、生活してきた、最後の世代と言われる方々へのインタビューを中心に構成されているドキュメンタリー作品です。ルーク・ホランド監督が2008年から取材を始め、実に10年近い年月をかけて数百人の方々へインタビューしたのだそう。

タイトルに「絶句」と記した理由はインタビューされている方々から語られること、態度、思想などに非常に驚いたからです。

・直接手は下していない
・虐殺を知らなかった
・ヒトラーを支持する

中には反省、受容したことを悔いている、という主旨のことを話してくれる方もいらっしゃるのですが、ほとんどが自己弁護、言い逃れ、責任転嫁だったのには本当に驚きました。

自分自身が被害者だったら
もしくは加害者だったら

どう感じ、どう行動したのだろうかー
そう考えると、私だったらきっと本作に登場する方々と同じことをしていたであろうことは想像に難くなく、インタビューをみていて憤りを感じつつも、インタビューを受けていた方々を責める気持ちにはなれませんでした。


観終わってしばらく時間が経っているけど、自分のことをみている気持ちになりまして、心中穏やかではない状態です。
natsume

natsumeの感想・評価

3.2
ホロコーストの加害者側含む(隠し撮りという手まで使っているぶつかり系)証言集としては「ショアー」という名作(かつ撃滅的に長い)ドキュメンタリー映画があるのだが、こちらの作品の方が(尺的にも)とっつきやすく、また現代的な問題も孕んでいるので、個人的な好みは「ショアー」だけど若者にはこちらをおすすめしたいかも。

戦争犯罪の証言者である高齢者に向かって「ドイツ人であることを恥じろっていうんだろ、ウンザリだ」と食ってかかるバカ学生と、過去10年ぐらいの日本語SNSの言説をならべてみれば、戦争を中途半端にしか知らない世代が世界を動かし始めた現代の危うさが際立つ。

夏休みの課題なんだろうか、小学校高学年ぐらいと思われる男子二人組が子どもだけで鑑賞しにきていて、とてもお行儀よく、幕間の時間の会話も小声でひそひそやっていて、おばちゃんとても好ましかったです。

劇場が暗くなってからも延々スマホに夢中な、昨今の行儀悪い大人よりはるかにちゃんとしてました。自分達と同じ年頃の子たちがナチスの親衛隊に参加し、やがて戦争犯罪の手伝いをしていくようになっていく歴史の一コマをリアルな証言として見た彼らは、どんなことを感じてくれたのだろうか。
藍住

藍住の感想・評価

3.0
色々な意見を持つ人がいるって言うけどこの映画の証言の数々は人を真正面から殴るような厳しいものもあって衝撃的で怖かった。
子供(青春)時代をどう過ごすか?
何に影響を受けるか?
そこから炙り出される彼らの価値観。
いかに子供(青春)時代が大人を形成するのに重要なのかが分かる。
世間的から間違っている!おかしい!と指差されて言われたとしても、本人たちからすればそれが「普通」で「当たり前」なことなのだ。

私はナチスに傾倒していた時代に貰い受けた勲章を大事に取っている人やホロコーストを未だに信じていない人を見てリアルに具合が悪くなってしまった。
でもこういうのを映画として残すことはやっぱり続けていかなくちゃいけないよなって。
samiam

samiamの感想・評価

2.5
んー、制作者の意図が良く分からなかった。。。
制作者は、これらのインタビューで何か得たものがあったのだろうか?
反省の言葉を聞きたかった?
人間の罪深さを表したかった?
断罪したかった?
ただ、彼等がどういう気持ちなのか聞きたかった?
どれでもないのかな?

レビュアーの皆さんのレビューを読んで勉強しよう。。。🤔
raririi

raririiの感想・評価

3.8
ナチス政権の頃に親衛隊とか収容所とかに関わったドイツの人たちが、晩年となった今、インタビューに答えるという形式のドキュメント映画。
実際当時を知る人の言葉はとても興味深い。
この人達が、終戦後それぞれどのような人生を過ごしてきたのか、聞いてみたい。
異を唱える者は、罰せられ処刑され、小さい頃から思想を教育され、プロパガンダを目にし耳にするその頃のドイツで生きてたら自分だったらどう生きただろうかと考えさせられる。
予想通りというかなんと言うか内容がヘビー過ぎて
飲み込むんで消化するのに時間がかかる作品でした。

上映以後、共犯の定義を考えさせられた。
客観的に見れば傍観者も知らないふりをしていた人も
共犯なのだろうけど、その当時の教育や情勢等々を鑑みてNOと言ったら何をされるか分からない。そんな状況で果たしてNOと言える人は何人いるのか。そんな人達も共犯になってしまうのかとずっと頭をぐるぐると回ってた。
そして、未だにヒトラーを擁護してる人をみると当時の教育や情勢は洗脳に近いものだったじゃないかと感じた。
Yukicks

Yukicksの感想・評価

-
この作品は得点を出す映画ではないと思ったので得点化はせず。
第二次世界大戦の晩年期を少年時代頃に過ごした方々の証言。日本でも同じだが戦時中を実体験している世代の方々がいなくなっていることでその出来事が現在と地続きではなく歴史の一つのトピックスになっていく。その前の最後の世代による貴重な証言。
世界史にあまり詳しくないがフランス革命以降ヨーロッパの民衆が市民権を得て、またプロイセン以降のドイツ統一、ヨーロッパにおけるユダヤ人への偏見などさまざまな要素から世界的な大きな時代のうねりの中でのナショナリズムのひとつの到達点がこの事象にある気がする。
なので単純に証言者を否定することもできないし、誇りを持っている彼らの気持ちも分かる気がする。
後になって悪いこととは誰でも言えるが時代の大きなうねりの中で自分もコンパスを持って正しい道を歩くことができるのか。そんなことを考えさせる作品だった。
Ryo

Ryoの感想・評価

3.9
ドイツがナチス政権だった頃に子どもだった世代の差別に加担した側のインタビュー。時代の雰囲気や流行にのまれて、仕方なくやったとか、当時国内にあった収容所があり虐殺なんて知らなかったとか、罪の意識があまりない人も多い。自分のやった事と結果が結びついていない。点と点が線になっていない印象を受けて、集団意識の怖さを感じた。恐らく自分もそうしたかもしれないし、今後もそういう事があるかもしれない。

ユダヤ系の祖父母をホロコーストで殺されたルーク監督の遺作なのだそう。最期に作りたかった映画だと思うと感慨深い。
sappukei

sappukeiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

分かってはいたけど、地獄絵図の回想を連続して聴くのは精神的にしんどい。

周囲が、国家が狂っているとき、それに対して疑いを持つ、否を唱えることが、若い頃の私には出来ただろうか?と考えてしまう。
結果として行われた数々の行いは大いなる過ちなのだが、その過程に大なり小なり関わってしまった今回のインタビュイー達を安易に何らかレッテルを貼ることはし難い(未だに「ヒトラーに罪は無い」とか言ってるナチスの生き霊みたいなジジイは論外とは思うが)
>|

あなたにおすすめの記事