トニとカルロ、全くタイプの違う二人と、その家族の対照的な恋愛観や家族観が興味深く、お互いがお互いの足りない部分や溝を埋め合わせていく展開はなかなか良かった。
トニとカルロ、それぞれ全く異なるタイプのキャラであるが故に、お互いの家族に良い変化を与えていく流れはとても良いのだが、基本的にトニが碌でもないお爺さんすぎて、それに振り回される周囲の人間が気の毒になる。対照的に、カルロが海の男らしく広い心で実に好ましい。その父性がペネロペの心を溶かしていく一連の流れでカルロへの好感度が爆上がりする。
そんな二人の関係性から来るラストの船上でのシーンが何とも趣深い。
全くもって個人的な感想であるが、少し前に観た『チケット•トゥ•パラダイス』との類似点が多く、改めてロマコメの良さを感じた。
特に最後の結婚式の映像が各家族共々楽しげで良かった。