政治コメディみたいなのが割と好きなので、けっこう楽しみにしていました。作風的にリアルなトーンの中に笑いが混じるので、いつ笑いが来るのかわかりにくくなるからそれがけっこう好きにつながっているように感じます。
それに対してこの映画は好きでもないし嫌いでもないみたいなそんな感じでした。ちょこちょこ笑いはしましたが、そこまでとても面白いネタがある訳でもなければ、キャラクターもそこまで好きではなかったです。
個人的に一番問題だなと感じたのは説明が少なかったことです。政権に関することで、その不条理さに主人公が疑問を感じ始めるみたいなストーリーでしたが、それがどういう意味なのか全くわからなかったです。別にキャラクター動機が悪いと言う意味じゃなくて、説明が足りなくて政界に詳しくないと何の話をしているのかわかりませんでした。
そのせいで、一応キャラクター動機を説明しているはずなのにそれを理解できなくなってしまっていて、それのせいで、ストーリーを応援することが出来ませんでした。
好きだったところもあげていくと、ネットの扱い方はなんか他の映画にはない生々しさがあったと言うか、何でも笑いに変えて遊ぼうとする悪い感じがよく出ててることが多かったです。最近邦画洋画関わらずにネットやSNSが出ることが多いですが、一般人の意見だったり配信者によってその話題が世界に広がったみたいに、その様子を表面的にしか表現しないことが多いです。それに対して、この映画ではけっこうアングラ的な部分を取り扱って生々しい感じを表現していました。
それに関らずギャグは全体的に割と好きでした。滑ってるなと思うことはあんまりなくて、ここ面白いですよみたいにあからさまに笑わせようとする感じがあんまりなくて、全体的にトーンがリアリティがあるのに笑える感じに仕上がっていました。
笑えましたが、それ以外の所はキャラクターが退屈になってしまっていてそんなに好きじゃなかったです。話の規模的にも地上波でやってて興味があれば見てもいいかなぁくらいの感想です。