このレビューはネタバレを含みます
良い感じの曲に、悲しい物語を添えると強制的に好きになってしまう症候群
スタートと同時に曲がよすぎて、たぶん好きだろうなって思ったら好きでした
曲が流れたら涙が流れるパブロフの犬のようになって鑑賞
つてか、このテーマソングなんか聞いたことあるなって感じですね
砂の器のテーマソングとかドラクエ7あたりの悲しい曲はこの曲に影響受けてませんかこれ?
戦争から帰ってこない夫を探し続ける妻
この2人の結婚生活は戦争のせいではじまります
「結婚したら休暇がもらえて、そのうちに戦争なんて終わってしまうわ」
まっすぐに想いを伝えるのが恥ずかしかったんですかね
海辺に夕焼けと連なる小舟がゆらゆらとしてとても感傷的な画になっております
そのあとも、二人の幸せを痛いほど味わったあと………
次は戦争のせいで二人は離ればなれになります
終戦後もついぞ夫は帰ってきません
若々しかった妻は苦労をしたのでしょう、時も経ったのでしょう、白髪の混じった姿でロシアまで夫を探しにいくのですが…………
夫の野郎、結婚して子どもを作ってやがるんですよ…………
もう信じられない
妻の献身と愛を見ているからとつてもなく許せない
妻もそら許せないし顔もみたくない。
元夫はイタリアまで追いかけてきて、言うんですよ
戦争で一度死んで、全くの別人になってしまったって
二人でどこか行こうって
もちろんそれはできない。
二人は愛し合っているけど別れなければならない。
戦争が二人を変えてしまった…………
はじめと途中と最後に出てきたひまわり畑は
下にイタリア兵が埋まっている場所です。
はじめて訪れとき、妻は
「ここにはあの人はいません」ってはっきり言うんですね
でも、アントニオはここに埋まってたんですよ
一回死んで、心はロシアのひまわり畑に埋まっている
そして、新しく花を咲かせたアントニオは
自分を救ってくれた太陽の方を向いてしまうんではないでしょうか。
別れのシーンには汽車が必ずともにあります。
何が起ころうとも時間とともに汽車は無理やり人を連れ去ってしまう
結局、アントニオにとっての太陽はジョバンナだったんですかね