TakuyaKoroku

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のTakuyaKorokuのレビュー・感想・評価

4.1
めちゃくちゃ良かった…

マーティンルーサーキングが射殺された翌年の1969年は、黒人にとって、アポロ11号の月面着陸なんかよりも大切な意味を持つフェスがあった。それがハーレムカルチュラルフェスティバル。

若かりし頃のスティーヴィー・ワンダーを始め、マヘリア、グラディス、ニーナ・シモン、さらにはSlyまで。パワフルでソウルフルでエモーショナルなステージが続く。ブラックミュージックを白人に受け入れさせたモータウンのムーヴメントはこの時代の黒人たちを奮起させるに十分なパワーを持ち合わせていたなと実感させられる映像は耳へのご褒美だった。いや、耳だけでなく、文字通り霊(ソウル)に訴えかけるものがあった。

ニーナ・シモンの「To Be Young, Gifted and Black」は、マーシャグリフィスとボブアンディによるreggaeコンビネーションで知ってたが、こんなに時代を反映した曲だったとは。なんだか嬉しくもあった。

つくづく、ブラックミュージックは時代を色濃く映し出す音楽なのだなと思った。これはDVDでも欲しい。
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