フランスの会話劇。
レアは恋人のマルク、幼なじみのカリーヌとその夫フランシスの四人組で仲がいい。
ある日レアが小説家デビュー、著書が売れて成功。彼女の成功で4人のバランスが変わっていく…という物語。
カリーヌの驚くほどの嫉妬、マルクのプライドだけ高い情けなさ、自分の可能性にトライするフランシスの無邪気さ。
人間の感情が各キャラにわかりやすくデフォルメされていてわかりやすいけれど、親友も恋人もなかなか酷いです。
普段から人が人の何を見て接しているか、どこに焦点を当てて生きているのかなど見ている側の心にじわじわ食い込む作り。
本当に変わったのは誰なのか?
そこが垣間見える冒頭のレストランでのシーンとラストのシーケンス。
一見、主体性がないように見えるレア。
そんな彼女の存在が周りをモヤモヤさせるというのは面白かったです。
『他人は自分を映す鏡』とはよく言ったもの。