閉じた人間関係、進む貧困、娯楽としてのゴシップ。
嫌なやつしか出てこない、“日本の田舎町マジくそ”映画。
人を貶めて自らの場所を作る者
金のためになら簡単に他者を売る者
他者の傷を抉ることに鈍感な者
誰かと比較しなければ生きていけない者
彼らのエゴイスティックな振る舞いの連鎖で物語をドライブさせるのは見事だし、
過去の加害と共にある人生/忘れられない仕打ちへの怒りのままならなさといったテーマを問いつつ短くまとめたのは良い。
少し意外な結末の付け方も納得できてしまうのだけど、それに至る過程であまりに雑に扱われたキャラクターがいて、そこがあまりにダメだと思ったのでネタバレありでコメントに書くことにする。