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屋敷女 ノーカット 完全版のxavierのレビュー・感想・評価

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)
5.0
この女、凶暴につき…
4ヶ月前に夫のマチューを自身の運転する車の衝突事故で亡くしたサラは出産を間近に控えていた。クリスマス・イヴの日産婦人科から戻ったサラの自宅に夜、黒ずくめの女が電話を貸して欲しいと訪ねてくる。
サラは、その申し出を断るが、その女は家に侵入し巨大なハサミを手にサラに襲いかかってきて…
ストーリーはこんな感じ。
この頃、期待していたホラー映画がことごとくヌルかったので、4大フレンチホラーの中で個人的に好きなこの作品を再鑑賞。
4ヶ月前に旦那が死んだばっかりなのに、言い寄ってくる気持ちの悪い上司ジャン=ピエールのシーンはさっさと早送りしてサラの家のシーンから観始め。

まず、サラの口から赤ちゃんが出てくる悪夢のシーンが気持ち悪い。そして窓に映る女のシルエットから不気味。
そして眠りについたサラのベッドの横に佇む女…
どこから侵入した?怖いんだけど…
と思ってたら始まるんだよな、狂気の女のワンマンショーが…

とにかくハサミを使った攻撃が怖いんだよね。韓国のホラーは大体斧が殺人鬼の定番なんだけど、フランスのホラーはなんでか知らないけどハサミが多い。
そして、またこのハサミが切れる切れる!切れないものなど無いかのように…
そして、そのハサミで切った後の傷がリアルなんだよね。刺した後は深さといい血の出方といい、こんな感じだよねって思えるし、切った後はホント鋭利な物で切られたって感じがあるしね。
だから恐怖感も出てくるんだと思う。また黒い服の女のしつこいことしつこいこと。
あんな追われたら、気が狂ってしまいそうだしね。

そんな女を演じているのがベアトリス・ダル!個人的には狂気の女を演らせたら右に出る者はいないんじゃないかなとも思える役者。サラが浴室に閉じこもり出て来ない時の叫び声や地団駄を踏むシーンは、そこら辺のホラー映画よりはるかに怖いからね

やっぱここまでないと"ホラー映画です"って言ってほしくないな…
そう思える作品です。面白かったなぁ…

観終わった後に、なんとなくwikiを見ていたら黒い服の女がサラの家に侵入するシーンが書いて有ったので観てみたら…
映ってました!気付かなかったなぁ…
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