このレビューはネタバレを含みます
こ、これどうやって着地するん?
信頼できない語り手であるベネデッタと(信頼はしつつ)全くもって信頼できないいつものヴァーホーベン翁の語り口に混乱の極みに陥る。
凄惨なシーンも吐きたくなるシーンも山盛りだけど、観終わってスッキリ感に襲われてるのなんで?
これ観て何かわかった気になるのはあかんけど、取り敢えずこれからも昔のオッサン達が創ったバイブルとやらにすがらず生きていけそうです。ジジイあざっす。
追記
ベネデッタの生涯は事実なんでしょうが、ラストの顛末はイングロリアスバスターズみあるね。
方法論はおいといて地獄のような現世で自己をつらぬき通すベネデッタの姿が気持ち良いのだな。
彼女が真に信じているのはキリストではなく自分なんだもの。「ELLE」や「ブラックブック」のキャラクターに通底するものがあるね。
ピカレスク文学の快感。
追記
聖母像ディルドはマジですげえな、、、と思う。
部屋に飾って嫌な事あったら眺めて笑いたい。