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Cannibal(原題)の刺繍屋のレビュー・感想・評価

Cannibal(原題)(2006年製作の映画)
4.3
以前何かの本でアルミン・マイヴェスの事を読んだ記憶があったので、これが実際にあった出来事だと知っていたんですが、知らなかったら“ちょっと話盛り過ぎてない?”とか思ってしまうくらい有り得ない話なんですよね。


幼い頃『ロビンソン・クルーソー』を読んで以来カニバリズムに興味のあったアルミン・マイヴェスは30代になってから“カニバルカフェ”というサイトを開設し、死体の画像をアップするなどして、そこで同じくカニバリズムに興味がある人とコミュニケーションを交わし、そこで「自ら食べられたい人」を募集したみたいです(・・;)

当たり前なんですが、そんな人はなかなか現れず、時には暴力を振るわれたり、いざとなったらやはり無理だったりとなかなか上手くいかないのですが、そんな時に出会ったのがベルント・ユルゲン・アルマンド・ブランデスという40代のバイセクシャルな男性で、彼は幼い頃から“自分の身体を食べられたい”という願望があったそうです( ゚д゚)

もうですね、こんな人がいる事自体が驚きなんですが、そんな2人が出逢ってしまう辺り、2人の愛が生んだ奇跡としか言い様が無いですよね。
これこそ本当のラブ・ロマンスですね。

そして、そこからは出逢うべきして出逢ってしまった運命のおっさん2人による全裸でのイチャイチャが暫く続きます。
仲睦まじい御二人の姿は微笑ましい限りでした(大嘘)
これが本当にこのまま男性同士の普通の恋愛なら何でも無いんですが、ここからがちょっと普通じゃないんですが、完全にネタバレになってしまうので、コメント欄に記しておきますね。


接写が多用されいるので、ホモセクシャルな見た目普通の中年のおじさんが好きには超御薦めなんですが、個人的には序盤からかなり厳しかったです(笑)

実はマイヴェスはブランデスとのこの行いをビデオに残していたみたいで(警察が保管しているみたいなんで観れないみたいですが、観てみたいですよね)きっとそれを再現したのだと思いますので、本当にこんな感じだったんでしょうね。

世の中には自分の理解を越える人がいるものだと、自分の未熟さを思い知らされような、そんな作品でした。



これが今年最後のレビューになると思いますので、簡単にご挨拶を。

本来なら皆様のレビューにお邪魔させて頂いて、御挨拶したいところなのですが、時間の都合上それも難しい感じなので、この場で失礼します。

今年一年大変お世話になりました。
皆様のお蔭で今年も様々な映画に出会う事が出来ました。
有難う御座いましたm(_ _)m


ホラーで始まりホラーで終わった一年でしたが、案外、日本語字幕がなくても何とかなる事に気付いたので、来年はもう少し日本未公開の作品などもジャンルを問わず観れたらと思っています。
あと、溜まりまくっているレビューももう少し書けたらなどとも考えはいます(´∀`;A
レスポンスの遅い刺繍屋ですが、来年も宜しくお願い致します。

それでは、皆様、良いお年をお迎え下さいませ( ´ ▽ ` )ノ
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