もちもち

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

名探偵ブノワ・ブランの活躍を描く「ナイブズ・アウト」の続編。IT企業社長で大富豪のマイルズ・ブロンが、別荘の孤島に友人達を招待し、ミステリーゲームの開催を持ちかける。しかし実際に殺人事件が起こり、ブノワの謎解きが始まる。前作と変わらず、テンポ良く進みつつも、しっかり練り込まれたプロット。登場人物も多めだが、前作よりは個々のキャラクターが強く、難解だと感じる部分は少ない。ただそれぞれのキャラクター性の違いから、どういう関係性でどういう思惑があるのか考えを巡らされる。中盤にどんでん返しを持ってくる構成は前作と同じだが、巧みなミスリードと張り巡らされた伏線回収が見事。前半と後半でそれまでのストーリーを全く違った意味で見せてくれ、細かい部分までしっかり意味を持って作り込まれている。期待通りの上質なミステリーを見せてくれた。こういう探偵物は普通主人公の探偵を中心に描くものだけど、あえてそこに焦点を当てすぎない作りも凄く面白いところだと思う。ミステリーではありながら、全体的にはポップな雰囲気で見やすくて、何度も見たいと思わされる映画。最後意外と力技で派手に終わるのは意外だった。ダニエル・クレイグは渋さとお茶目さが融合してハマり役だなーって感じだし、エドワード・ノートンはじめ個性的で魅力的な豪華キャスト。
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