ククレ

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのククレのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作のアガサ・クリスティみたいな世界観がとても好きで、そういう続編なのかと思って観た。でも、「古き良き時代の屋敷」とは全く逆の「ガジェット満載の成金リゾート屋敷」だった!
これはこれで面白かったけど…

以下はネタバレ…






冒頭の「パズルボックス」から引き込まれて、クセ強めな成金たちが集まってくるところはワクワクする。島の数々の仕掛けや景色はCGとはわかっていてもとても楽しい。キャストもいいな。エドワード・ノートンがいい感じに老けていて、ぶっ飛んだカリスマ経営者がよく似合う。これから起こる事件をとても期待していた。

でも結局、入墨マッチョがグラスのすり替えで殺されただけ。もっとあの島ならではのスゴい仕掛けがあるのかと思っていたから拍子抜け…。「アンディが双子」とわかってからの展開はただアンディが調査しまくってるだけで、ブロンは何もしてないし。謎解き要素がなくなっちゃったぞ。

大事な「ナプキン」をなぜあんなところに隠したのかもわからんし、急に燃やされるし…?。
ラストはブチ切れて水素爆発引き起こして、モナリザまで焼き払う。復讐を達成したのかもしれないけど、あの爆発ではみんな死んでしまうのでは?なんか無計画な展開で、結果オーライなオチが残念だった。ブロンは誰かわからないオッサンとくつろいでるし…あれ?何もしてないぞコイツ。

これはシリーズにするらしい。テンポよくて面白いから楽しめそうだけど、ミステリー好きとしては前作のような「大邸宅が舞台の古き良き本格ミステリー」を期待したいなぁ…。

追記
コロナ禍でマスクをしなければいけないシチュエーションを、船に乗る前の喉スプレーで解決するのは面白かった。あれ欲しいな。
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