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スティルウォーターのhonobonのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
3.8
この選択に間違いはないのか。

スティルウォーターからマルセイユへ留学したアリソンに会うためにフランクフルトを経由して向かう。
'正義感の強い'キャラクターの多いマッド・デイモンであるが、今作は娘に全力を注ぎ、塀の中から救い出そうとさすがアメリカ人と思ってしまうくらいに野球帽、サングラスにジーンズ姿で躍起になる。

そんな、オクラホマ州から来た男に「トランプに投票したの?」とからかうヴィルジニーの友人。
バーのオーナー然り、元警察官の仲間然り、作中には確実に線が引かれている。そして、アリソンにもそれはある。

全てを終えてオクラホマに戻ったビルを取り巻く人々がとにかく不穏に感じてしまう。この具合の悪さはかなり響く。

線を超えた3人のぎこちない光景はとても愛らしいもの。そこからの流れは嫌な予感しかしないというところも。

二人の男が一人の女性に結びつく。時空を超えて。カミーユ・コッタン視点の作品はよ!

何よりも、声質も何からこの伊藤沙莉は誰だ!と思ったらAbigail Breslinの文字。ほんとごめん!見たことある感覚はめちゃくちゃあったんだ。
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