過ち／許し／更生／支援
あなたも私も過去に過ちを犯したことがあるだろう
ウソ、悪口などの些細なことかもしれないし、暴力や窃盗などの法に裁かれることかもしれない
そして、そこには必ず被害者がいる
さらに、絶対に許してくれない人もいるかもしれない
しかし、人生で最も若い日は皆平等に今日なのである
過ちを犯した者も、本気で悔い改めた今日からやり直すことができる
また、これを許し支援する者もいる
更生とその支援が無ければ、被害者と加害者が生まれる負のループは断ち切れない
以上のように感じた作品だった
以下はネタバレ注意です
兄が弟の犯罪に付き添った理由がイマイチ腑に落ちない劇中であったが、ラストシーンで兄が次のように弟を描写したので腹落ちした
母が殺された時、弟は母の亡骸のそばでブルブル震えていた
大人になって偶然出会った弟の姿は、完全にそれと重なった
過去の心に傷から、苦しみ、自宅の床の上でうずくまりブルブル震える弟を見て、兄は弟に寄り添うことに抗えなかった
これは保護司が前科者に寄り添う姿とは別であるが、人の気持ちに寄り添うという意味では同じだ
保護司は、前科者に寄り添うと決意している理由もまた、自ら科と定めた過去に寄り添っている
加害者を再生させないことが、過去の自分や自分の恋人のような被害者を生まないことである
保護司は見事、前科者の兄に寄り添い切った
兄は再度殺人を犯すことなく、収監はされるが、人として生きる再生のチャンスは残された
この保護司は、また一生をかけて過去に寄り添う気持ちをかつての恋人に打ち明けた
結果、ここでも人間関係が再生される
良い映画体験でした
舞台挨拶LIVEビューイング付きだったのでさらに贅沢な体験で得した
でも、画面越しで良いからフォトセッション参加させて欲しかった
他の作品の時はあったので期待したが残念...
