このレビューはネタバレを含みます
濃かった。犯罪者の気持ち・保護司として元受刑者に寄り添う感情は実際には分からないけれど、もしかしてこうなのかな?と考えることができた。
犯罪を犯してしまった人の中にはしたくてしたわけではない人がいると思う。何かの背景があって、結果として起こってしまったこともあると思う。でも、そうだとしても簡単に理解して、寄り添うことはできないと思うし、だからこそ精神も身体もすり減らして「寄り添う」「支える」ことをしていくしかないんだと思う。
犯罪者に戻るか、人間に戻るかの狭間を助けようとすることは、すごいの一言では片付けられないほどの苦労や想いが詰まっているのだと思う。
経験もしたことがない人物を演じるためには、しっかりとした土台固めが必要なのかなと思う。その人として生きる。その瞬間は自分自身を捨てる。誰かに何かを伝えることは強い気持ちなのかな。