2021年157本目。
歌は良いけどストーリーは惜しかった。
途中まではとても良かったけど後半嘘が大きくなってしまっていることに苦悩するエヴァンがもっと観たかった。
曲の歌詞の深さは今まで観たミュージカルで1番。全ての曲に孤独ゆえの苦悩のメッセージが含まれていてとても感動した。一番好きだったのが「Sincerely Me」。
自殺した青年の遺族のためにウソをつくうつ症の主人公という暗くて重いトピックだったけどミュージカルにすることで救いがあるようでよかった。チョボスキー監督らしく、「ウォールフラワー」や「ワンダー 君が太陽」のように若者の孤独を描くのとても上手。
少しネタバレになってしまうが、遺書が公開されてから家族が糾弾される様子がもっと見れたらSNSの恐怖がよりリアルに伝わると思ったし、嘘がバレてからはエヴァンがより追い込まれる様が見れたら良かったと思った。事の重大さの割にはあっさり終わりすぎな気がする。
ケイトリン・デーヴァーとても良かった。「ブックスマート」に続き、闇を抱えたティーンを描くには彼女が最適。