けんけん3号

フェノミナ インテグラルハード完全版のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWのダリオ・アルジェント監督特集で、インテグラルハード完全版で本作を初鑑賞。作品の雰囲気、カメラワーク、音響、殺害シーンなど、「サスペリア2」を彷彿とさせる。ただし、うじ虫と死体によるグロテスク、虫とのシンパシー、犯人の変態性があるので、ミステリーよりホラー感が強め。この感じがダリオ・アルジェント監督らしさなんだと納得。作品のトーンは80年代らしく、ブルーがかっている。こんな感じのトーンは当時MTVでよく見かけた気がするなぁー。このトーンの中、美しい少女、変態殺人鬼、博士とチンパンジー、そしてハエとうじ虫、これらが絶妙な音とマッチしてなんとも不思議な世界に誘われる。そして終盤はうじ虫ヘドロにスロース(グーニーズ)登場。そして首ちょんぱからのチンパンジーの復讐と、怒涛の展開!なかなか見応えのある作品だった。そしてなんとも言えない絶妙なバランスでまとめ上げてるのがスゴイ。B級作品に落ちない魅力は流石だね。こんな作品はなかなかないねー。しかし主演のジェニファー・コネリーの美しいこと…。しかも身体を張って頑張ってたなぁ~。感心、感心。