現役の内閣総理大臣を批判したドキュメンタリー作品。
よく製作できたなの印象。
とりあえず、製作できていることから日本は表現の自由が確保できていると解釈する。
それにしても、だいぶ噛みついた表現だ。
私の考えは以下のとおり。
本作品を楽しんで鑑賞した方の多くはアンチ菅だと思うが、こんな考え方もあるのかと、一つの意見として心を広くして聞いて欲しい。
先ず、任命拒否問題は間違いだったと思う。
これは間違った判断だったと思うけど、それを承知の上で拒否したのであろう。
集団的自衛権に反対する意見を封じた見解はごもっともな意見だ。ただ、その考えに至った背景として、集団的自衛権に反対する者たちは頑なに反対の意思表示するだけで代替論がない。集団的ではないのであれば、日本の単独で自衛するのかと聞くとそうではない意見が多く、ただ単に集団的自衛権に反対しているだけ。自衛する方法にルールを作りたくないと考えている。
それは楽観的な考えであり有事が起きてからでは遅いのではないだろうか。どこか集団的自衛権を認めることは戦争に参加するようなズレた解釈があるから混乱している。
そのズレによって議論が進まないことにウンザリした結果がそのようにさせた背景だと解釈している。
国会の答弁は確かに無駄な時間に思える。しかし人事の問題なので国会で追求したところで明快な回答が得られないことはわかっているだろうに。
例えば、ある会社でAさんは課長になった。Bさんは課長になれなかった。この理由を広く表明できないことと同じだ。なので国会で明確な回答が得られないことわかっているけど、いかにも回答が無いことに対して問題があるような印象を与えている野党の作戦だ。その辺に対するメディアの指摘が少ない。
また印象強いのは、新聞はスポンサーの収入源がある以上、偏った報道になる可能性は否定できない。スポンサーに頼っていない「赤旗」こそが、公平な報道ができると主張している。
本当にそうなのか?
赤旗が着目した機密費について、国会で使い道を求めて返答してくれないことを大きな問題のような扱い。
これも同様で、
用途が回答できないことは質問する前からわかりきっていた筈。わかりきった結果を受けて、回答できないことイコール不正の疑いを印象付けていることにガッカリだ。本当に公平な報道なのか疑わしい。どちらかと言うと、偏った考えから成り立つ言いがかりに見えてしまう。
民主党政権になった際に、過去の機密費でおかしな点が見つかったのか?
国会で回答しないことからと言って、機密費を私用で使ったのではないかと疑うこと自体が理解できない。
「I am not ABE」
報道ステーションにおける生放送の抗議の意思表示。この行為を批判すれば表現の自由に対する圧力と言う考えはそのとおりかも知れない。
でも「I am not ABE」という表現自体がヘイトな表現ではないのか?人を否定する前に政策を否定をするべきではないのか?
そのあたりが論点になっていないと思える。
それと野党が弱過ぎることが問題なのに、投票率に文句を言うことは愚痴にしか聞こえない。
かつての民主党政権の悪い印象が、現在の野党の弱さを引きずっているからだと思う。政党の名前を変えても分裂しても国民の支持は得られない。
与党支持ではないけど野党にも支持できない考えが多いのではないかと想像する。これでは政権交代は起きない。
すみません。過ぎた批判をしたかもしれませんが本作品を製作した人たちは、意見は違っても同じ日本を良くしたいという気持ちがあってこそ製作したと思っています。
日本を良くしたい。
その気持ちは皆同じだ。