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ボヘミアン・ラプソディ ライブ・エイド完全版のカカオのレビュー・感想・評価

4.0
劇場で観て以来の鑑賞。
ライヴエイド完全版としては初鑑賞。

Filmarksを始めた頃に劇場で観た作品なので、この作品は特別な印象だ。

本作品はやはり「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングと、ライヴエイドの再現の完成度を楽しむ作品だ。






たくさんある曲の中から、いくつか感想を。

「ボヘミアン・ラプソディ」
初めて聞いた時は衝撃が走ったような印象を覚えている。ロックとオペラの融合が感じられる。レコーディングの作業が面白い。クイーンの代表する曲であり、まさに本作品のタイトルとして相応しい。

「レディオ・ガガ」
PVでは宇宙服のような格好で歌う。みんなと手拍子を合わせて連帯感を感じる構成。ライヴエイドではこの曲が終了してから歓声と意思疎通を行うパフォーマンスがサイコーだ。レディ・ガガの名前を初めて知った時にはこの曲を思い出した。と思ったらやはりネーミングの由来となっている曲らしい。でも、彼女は無人島に持って行く一枚のアルバムを問われ、悩んだ挙句Beatlesのアビィロードと答えていた。

「伝説のチャンピオン」
スポーツで栄冠を受ける場面に最も相応しい曲。ベストアルバムの最後を締め括る良い曲だ。隣同士で肩を組み、大合唱する場面はホロリと来る。

「ウィー・ウィル・ロック・ユー」
こちらもスタジアムやサーキットなどの会場でお馴染みの曲。テンションを高める目的の曲として打って付けだ。観客を演奏者として巻き込む発想が素晴らしい。5000人を越える観衆がエックスジャンプしたところ地震を感知したとか。この曲もそのようになることが想像できる。

「リヴ・フォーエヴァー」
死を宣告された時に流れる曲。死と密接な表現の歌詞から採用されたと思われる。マイナーな曲なので、まさか流れるとは思わなかった。個人的には「ハイランダー/悪魔の戦士」の曲として好きだったので流れた時は嬉しかった。

「ショー・マスト・ゴー・オン」
劇場で観ていた時に、最後はこの曲かと思っていたら、本当にその通り流れたので、込み上げる喜びを感じた。






YouTubeで発見した。前からあったのか?
映画のライヴエイドと、実際のライヴエイドを並べて流している映像。やはり忠実に再現していることがわかる。



記者会見の場面、
品位に欠ける質問や挑発行為が横行する記者会見。最近、大坂なおみが記者会見の欠席したことが話題となったことを思い出した。こういうことを言ってるんだなと。


ベース役の人、
ジョセフ・マゼロか。久々に聞く名前だ。たくさんの作品に子役として出演していた。4人の中で一番ベテランの俳優では無いだろうか。セリフも少ないポジションだったが、よく見ると子役の時の面影はそのままだ。


フレディー・マーキュリー、
天才的音楽家。きっと天才肌であるが故にみんなをイラつかせる部分もあるのだろう。性的マイノリティ、人種問題、歯並びの見た目、宗教、エイズ、様々な苦悩を経て辿り着いた終着点がライヴエイドに思えた。






クイーン的な20世紀FOXのタイトルでテンションが上がる。同性愛の表現もソフトで誰からも愛されるような作品を目指した演出が感じ取れます。



クイーンは日本に対して親しみを抱く点でも有名なバンドだった。欲を言えばその辺をもっと表現して欲しかった。
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