いわゆるラジニ節全開の映画。
メイクや映像加工をしてあるにしても、思わず製作年度を見返すほど若々しかった。
冒頭のSUPER STARの文字にテンションが上がる。そして指笛鳴らしたくなるような華麗なる登場シーン。ヒーローものはこうじゃなくちゃね。ラジニ作品はパターン化されてはいるが、ケレン味にあふれてて娯楽の王道といった感じ。
ラジニこそ正義、彼こそ神、と言わんばかりにいくらなんでもそれはないだろうという制裁も、大義があればまかり通る。
ヒンディー映画界で活躍していたスニル・シェティがいい悪役ぶりを演じていた。“タイマン”という言葉を久しぶりに思い出した。
エンターテイメントに全振りしていてむしろ清々しい。ラジニ作品の前では細けーこたーいーんだよ、という気分になる。