愛猫のびびと暮らしているひな子。実家から届いた荷物を受け取る際、ひな子はうっかりびびを逃がしてしまう。コロナ禍で、びびを探している途中、そびえ立つ東京のビル群を背にたたずむモンペ姿の若々しい女性とひな子は出逢う。
昭和10年、出羽三山の主峰・月山の麓を、急ぎ歩く女性がいた。志田周子(ちかこ)、26歳。故郷の父から『ハナシタイコトアリ スグカエレ』という電報を受け取った周子は、取るものもとらず帰郷した…
>>続きを読むコロナ禍の2020年。 いつかが通う美術大学でも、その影響は例外なく、卒業制作展が中止となった。 悲しむ間もなく、作品を持ち帰ることになったいつか。 いろいろな感情が渦巻いて、何も手につか…
>>続きを読む部屋にこもり、ネットゲームの仮想世界に浸る青年“Qwer”はある日、 所有者を失い廃墟となったエリアで“Ame”という名のアバターに出会う。 Ameはエリアの所有者が現実世界で自殺したと嬉…
>>続きを読む櫻の花が咲く季節、ひとりの老いた女性が警察に保護された。 身元不明のその女性には、どうしても行きたい場所があるという。 「ソメイヨシノは60年咲くことができない——?」 そんな噂の…
>>続きを読む2020年1月川久保晴は一人芝居の脚本の締め切りに追われていた。そこに突然、もう一人の自分が現れる。 新型コロナウィルスが蔓延する前の世界に戻れたら・・・ 誰しも一度は空想した物語を、3密…
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