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ONODA 一万夜を越えてのAbeCinemaTVのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
4.3
Wikipediaだけ見た感じだと、もうちょっと本物の小野田さんというのは、癖が強いというか嫌な人で、人も結構殺してしまったらしいが、少なくとも本作単体で見ると、3時間の長さに値する「不毛さ」を体感できる。終戦を知っている我々から見るととにかく不毛な時間が二時間くらい続く。なんという無意味な時間だったのだろうか。不毛な二時間半くらいがあってこそ、あのラストがずしんとくる。町山さんが以前「どう思ったらいいかわからない映画は名作」という主旨の発言をされていたが、まさにその類の映画だ。仲野太賀さん、いい作品選びですね。イッセー尾形さんが素晴らしい。イッセー尾形さんのWIKIにONODAがない!!これはいかんよ!!味わいがグッと出る。変化が一番大きいのはイッセー尾形さんだよ。演技の幅として本当に面白いです。相棒とのねえ、あの川辺のシーンとかは、くぅ〜〜〜ってなる。
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